映画「パラサイト」を観た感想
Twitterのタイムラインにパラサイトがヤバイ!みたいなツイートが流れてきたので筆者も観に行くことにしました。
以下ネタバレを含みます
下の図は映画視聴中の筆者の心の変化です。
縦軸に筆者の感情の動き、横軸に時間を取りました。
最初は期待が高いこともあって心情がプラスの位置で始まっています。
裕福な家庭にパラサイトし始めてみんなで適当にお酒を飲みながら騒いでるところまでは愉快な感じですね。
ただ、この日は土砂降りだったのでキャンプに出かけた裕福な家族が引き返してくるのは容易に想像が出来ました。
ここら辺から感情が少しずつ下がっていますね。
そして追い出した家政婦が戻ってきてから隠された地下の存在が明らかになります。その地下には追い出された家政婦の夫が住んでいました。借金取りから隠れるためです。
で、その地下で一悶着があった後に裕福な家族が帰ってくると言う知らせを受けて急いでみんな隠れます。結局その日はうまく逃れて土砂降りの中を帰って半地下に着きます。
このとき筆者の気持ちは結構下がっていました。
ちょうど縦軸の感情の下端ぐらいですね。
この作品は貧富の格差がかなり広がっていることを強調しているものだと思います。
ここで筆者の感情が大きく揺れたのは裕福な人たちは貧しい人たちの苦労なんか知る由もなく寝ているけど、一方で必死に水かきをしている人たちもいると言う明らかな対比が感じられたからです。
大量の雨水は下の者にしか猛威を振るわないのです。
話の続きに戻るとこの後体育館に一時避難しているシーンに変わります。
ここで印象的なのは貧しい家庭の長男が象徴石を抱きながらこの石が「離れない」と言うところです。
離さないではなく、「離れない」と言うことから象徴石が長男の心の本質、一番根本にある感情を表していると思います。
そしてそれは裕福への強い憧れだと筆者は思います。
まぁ裕福な家庭の長女とキスをしている最中も裕福な人たちへの憧れがあり、その長女に自分が裕福な人たちの中にいても違和感がないかどうか聞くぐらいですからね。
また、父親の計画を立てるから問題が起こるんだと言う発言も印象的でした。
映画の最後には長男は改心(?)して計画を立ててお金を稼ぐことを決意しているのでここも対照的ですね。
他にも気になったところは色々あって裕福な家庭の長男がモールス信号のメッセージに気付いて解読したのにも関わらず、特に何もアクションを起こさなかったのは意外でした。
小1の頃見たもの(地下から出てくる家政婦の夫)の存在が確信に変わってビビったのでしょうか。
あとは結局地下で一人で過ごすことになってしまった貧困家庭の父親はこれからどうするのでしょか。24時間家政婦が見張っていて難易度がかなり高くなっていますが。
まぁいずれにせよモールス信号で息子とやり取りできるので(一方的なのが辛いですが)あの家族ならどうにかして生き延びれそうですけどね。
とにかく、裕福な家庭にパラサイトして甘い蜜を吸おうとした結果、家族全員で集まることは二度と出来なくなり父親は半地下からリアル地下へと落ちてしまうのでした。
まとめと評価
後になって振り返ってみると伏線がいくつも散りばめられていてメッセージ性もかなり強かったので面白かったです。
★★★★☆